上野の思い出 その2(前編「初めての原チャリ、SUZUKI GAG」
チャトレ(チャットレディ)事務所(チャットルーム)の、上野「フレイムス・レコーズ」代表の翔です。チャトレのお仕事にご興味があれば、当店までお気軽にお問い合わせください。在宅でも通勤でもお仕事をしていただけます!
さて今回は再び、上野にまつわる思い出話を綴らせていただきます。当事務所をオープンするまで上野にはほぼほぼ縁がなかったのですが、もう1つ印象深い出来事を思い出しました。
あれは確か、大学3年の春くらいだったと思います。今から27年ほど前のお話です。
ある日学友が、400ccのバイクで登校しそのバイクをみんなに見せびらかせていました。確か、ホンダのCBRというバイクだったと思います。
それがすごくかっこよくて、自分も欲しくなりました。
とはいえバイクの免許は持っておらず、しかし普通自動車運転免許は持っていて、「あ、原付なら乗れるじゃん」と思い付きました。そしてその学友に「バイクはどこで買えるんだ」と訊ねると、「上野だよ。上野の昭和通り(国道4号線)沿いにバイク屋がたくさんある」、そう教えてくれたのです。
多分お昼休みくらいの時間帯で、「じゃ、今から行ってみるわ」と早速上野 に向かいました。ちなみに大学は「江古田」という街にあり、そこから上野までは電車で4、50分ほどで行けました。
しかし今にして思えば、なんとも気ままな暮らしぶりでした、大学時代って。
そうして右も左も分からないまま上野に着き、人に昭和通りはどっちなのかを訊ねてその国道に出てみると…。
なるほどバイク屋がびっしり立ち並んでいたのです。多分100m以上にわたり昭和通りに面したお店はほぼすべてがバイク屋だったと思います。上り車線側も下り車線側も(確か…)。
まったくの憶測ですが、当時は東京でバイクに乗っている方の7割が上野でバイクを買っていたはずです。間違いない…。
ちなみに今もその面影を極々一部に残していますが、今はバイク屋は5軒もないかも…。
しかし当時は、路面にさまざまなバイクがずらりと並べられていたのです。
そうして何軒か覗いて見ると、新古車の「SUZUKI GAG(ギャグ)」というバイクが目に留まりました。これは当時流行り始めていた、50ccのレーサーレプリカ物のはしりでした。サーキットを走るバイクのようにカウルで覆われたタイプです。まずはスズキが出し、その後、ホンダとヤマハも追随しました。
学友のバイクもカウルに覆われていて、つまり私が欲しかったのはまさしくそのような1台で、それが50ccでも存在することをその時初めて知り、これだ!と胸が高鳴りました。
で、私が見つけたそれはカウルに少しキズが付いていて、ゆえに割安な売価となっていて。確か12万円くらいだったような…。
そしてローンが組めるか訊いたところ、24回払いで月々5、6000円で買えると分かり。
ちなみに「SUZUKI GAG」は原付ですが、あくまでもバイクなのでスクーターのようにオートマではありません。ギアが付いていて、シフトチェンジは左足のつま先で行います。ハンドルについているレバーは右が前輪のブレーキで、左がクラッチ。そして後輪のブレーキは右足のつま先で操作します。
でも私はそれまで、スクーターはおろかバイクの乗り方なんてまったく知りもしませんでした。
なおかつそのバイクは、エンジンの始動はキックペダルにて行います。セルモーターは搭載されていませんでした。
かくしてフルフェイスのヘルメットも併せて買い(それもローンで)、とりあえずエンジンのかけ方とギアチェンジの仕方だけ教わって、昭和通りに投げ出され、一路大学を目指したのですが…。
長くなってしまったので、今回はここまでとさせていただきます。この続きは次回に! 最後までお読みいただきありがとうございました。
また更新いたします!